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言語造形からの贈り物07~ことばのつまずき 吃音矯正に効果のある音~

言語造形からの贈り物07~ことばのつまずき、吃音矯正に効果のある音~

今回はことばのつまずきに対して、言語造形では
どのようなアプローチがなされるのかをお話します。

吃音に効果がある音
「吃音には、KとPの子音が効果がある」とシュタイナーは述べています。
KとP、日本語だと「か行」と「ぱ行」です。
どちらも思いっきり発音すると、声が遠くまで飛ぶ音です。
谷川俊太郎「ことばあそびうた」の中にぴったりの詩があります。

かっぱ かっぱ らった
かっぱ らっぱ かっぱらった
とってちってた

かっぱ なっぱ かった
かっぱ なっぱ いっぱ かった
かって きって くった

この詩には見事にか行、ぱ行が散りばめられています。

ことばは模倣によって、学ぶのが一番」
言語造形療法士が最初にことばを発し、
あとに続いてクライアントが発する。
基本的にはこのような方法で、ことばは強化されていきます。
言語造形家、あるいは言語造形療法士(スイスドルナッハで言語造形家が
さらに療法士として訓練する学校があります)が最初に
たとえばゆっくり大きな声で話したとします。

かっぱ、かっぱ らった!

クライアントさんも同じように 
かっぱ、かっぱ らった!」
とやります。

初めは、話し方は同じにキープする
最初は無理をせず、詩を最初から最後まで、同じ調子で話すのがいいでしょう。
たとえば、ゆっくり大きく話し始めたら、最後まで同じようにゆっくり、大きく話します。

あるいは、ささやき声でゆっくり、小さな声で早く、など、そのテンポをキープします。

ことばを放つ身体の活性化
出来るようになってきたら、次のステップへ行きます。
活性化です。
活性化の方法はいろいろありますが、ここでは話し方を変化させていく方法をご紹介します。

かっぱ、かっぱらった 止まる)
かっぱらっぱかっぱらった止まる)
とって! 止まる)ちっ~て~た~

こんなふうに変化をつけて、話し、クライアントに同じように話してもらいます。
止まる と書いてありますが、
ことばは止まることが大切です。
体を動かすには、体を止められなければなりません。
そうして間が生まれます。
止まっている時に意識が先回りして、準備してくれます。
ゆっくりだったテンポを速くしたり、ニュアンスを変えてくれます。

模倣で学ぶ
ゆっくり話すのが苦手な方もいれば、小声で話すのが苦手な方、
大きな声を出しづらい方、などいろいろです。

けれども、真似をすることで、空間に声の跡のようなものが残っていますので、
クライアントはそれに力をもらって、苦手な話し方でも割合い、簡単に話せます。

割とマンネリな話し方
私たちはふだん自覚はありませんが、固有の話し方をしています。
一人一人、割合と同じようなテンポ、同じような声量で話をしています。
これを変えることで、活性化されるものがあります。

活性化されることばの身体
シュタイナーはアストラル体と読んでいますが、
話し方を変えるととくに動き出すものの一つが、アストラル体です。
それだけではなく、ビジョン(映像)を思い描いたり、
考えながら話したり、手や足を大きく動かして話したりすると、
エーテル体や肉体にもスイッチが入ります。
もちろん、アストラル体だけ動かすのが得意でも、心を動かせない人もいます。
それもまた、聞こえてきます。

ことばを学ぶと、ずいぶんいろいろなものを活性化していくんだと気づきます。
自分の持っているいろいろな身体性にスイッチが入ります。
それらを総称して、目には見えないことばの身体と呼んでいます。
こうやって見ていくと、声は声帯からではなく、全身から出ているようになります。

 

言語造形人間学について
言語造形人間学は小野恵美のオリジナルの造語です。
シュ タイナー夫妻の始めたこと ばの芸術、言語造形を20年間実践し、ことばの音(子音、母音)と身体や動き、意識との関係、人間の成長との関係などを研究してきました。お話を教えるこ と、オリジナルの言語造形練習文を個人レッスンで各自に適応することで、その確実さを確認してきました。言語造形人間学は、シュタイナーの言語造形の精神 が結実したものです。ヴォルテのレッスンは、言語造形人間学に基づいて行われます。またヴォルテの上級クラスでは、集中講義としてその理論の講義を受ける ことができます。

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