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言語造形人間学 舌に意識を入れる らなだた その2  

言語造形人間学 舌に意識を入れる らなだた その2 
前回は舌のお話をしました。
今日は舌を使うもうひとつの子音「N」について
詳しくご紹介します。
Nは舌の先端が上の歯の付け根あたりを押して、跳ねる。
そんな動きです。跳ねるんです。
これはとても大事なことです。

動きを確かめてみましょう。
NNNNAと発音してみましょう。
んんんなっ!と「な」を強く大きな声で発音する感じです。

この時現れる症状に三つあります。
一つ目は鼻濁音になってしまう。
二つ目は舌が出てしまう。
三つ目は跳ねる力がない。

実は人から「粘着質」と言われている方、しつこいとか、くどい方は、
Nの行、な行で舌が出ている方が多いんです。
もちろん舌が出ているからと言って、粘着質とは必ずしも限りませんが、多いです。

舌が出ている人と粘着質の関係
「ああ、この人、粘着質だなぁ」と感じるとき、どんな時でしょうか?
自分が会いたいという気持ちよりも多く
くっついてくるようなバランスの時ではないでしょうか?
あるいはもう解散して家へ帰りたいのに、どこまでも離れてくれないような時かと思います。

舌は距離感も
舌は実は相手との距離感を変えていく器官であり、現してもくれます。
舌をどんな風に使っているか、な行で跳ねるかどうかは普段無意識です。
同じように足の裏がどんな風に地面を蹴っているか、にも普通は無意識です。

舌と足
私たちの体で普段地面に触れている箇所は、実は足の裏のみです。
言語器官のなかで、他の部位、歯の裏とか口蓋とかに触れることができるのも、実は舌のみです。

舌が跳ねることができない場合、跳ねてもらうと実際に足が跳ねるキレが弱いことが多いです。
そこで、「な」の発音と跳ねる動きを同時にすることで、「な」をレッスンしていきます。

また歩き方も見るからに粘着質であったり、
身振りも歯切れが悪いだけではなくベタっとしている場合は、
「な」で舌が出てしまいやすくなります。
こんなふうに歩き方(足)、身振り(手・腕)と言葉とは密接な関わりがあります。

言語造形人間学的に舌が出ていることを見てみると・・・
粘着質があまり好いてもらえないのには、言語造形人間学的にみると理由があります。
実はMが調和ならば、Nの音は調整する力を持つ音です。

Nは相手に触れて、そしてまた離れていく動きをしているので、
離れてくれることを無意識に聞き手は期待しています。
ところが舌が出ていると、跳ねることが難しく、ベタっと相手にくっついてしまいます。
その感じが無意識に聞き手に残ります。
違和感、これが強くなると不快感が残ってしまうのです。

舌が出ない音では、出さない。
舌が出ているということは、跳ねて離れるお約束なのに、
相手にくっついちゃうということになります。

実は舌がしていること、手足がしていることは、
意識がしていることなんです。
目には見えない言葉の身体、球形とヴォルテでは言っています。

ご本人は無意識かもしれませんが、
心の中で甘えがあったり、
自信がなかったり、
他者との人間関係を相手の都合抜きで考える癖があると、
それがこんなふうに舌の動きに現れてきます。

言語造形の稽古で身につけられる
このような症状も、ご本人が自覚して、お話を学び、
Nの言語造形練習文をしたりして、舌の先端に意識を入れていくことで、かなり改善されます。

「な」を稽古することで、相手と自分との適切な距離を調整することができます。
それを放棄してしまうとき、たとえばご本人の無意識な甘えであったり、
あまり周りを見ていないタイプであったり、原因はさまざまですが、
舌が出てしまい、跳ねる力、調整する力の放棄として、「な」行に現れることがある。
レッスンではそう考えて、いろいろな音も鑑みながら、その方の特徴を掴んでいき、
どの音がより助けになるかをその場でお伝えしていっています。

「な」を稽古しながら、こんなお話をしていくと、
「な」から、ちゃんと調整する力をいただくことができます。
音には効果があります。それができない時には、原因があります。
意識の癖という原因が必ず言葉に現れてきます。

みなさんの周りにも、舌が出ている方が多くいらっしゃると思います。
「あれ、お約束と違うなあ」
「ベタっとするなあ」
「この人の喋り方は甘えて聞こえるなあ」という印象をもたれるとき、
舌が出ているかどうか、ご覧になってみてください。

ご自身が舌が出ている自覚がある方は、それだけでもすごいことです。
ご自分の内と外との境界線がズレている可能性があります。

今回、働いている方にもご参加いただけるよう、
単発ワークショップを平日の夜に行うことにしました。
普段は1レッスン10.000円ですが、ご参加しやすい価格設定にいたしました。

7月8日(金)19:00-20:30
「自分を静かにする、自分を調整する、言語造形練習文」
参加費用
6月30日までのお申し込み 4.000円
7月6日までのお申し込み 5.000円
当日料金 6.000円
お申し込みはこちらから

言語造形人間学について
言語造形人間学は小野恵美のオリジナルの造語です。
シュ タイナー夫妻の始めたことばの芸術、言語造形を20年間実践し、ことばの音(子音、母音)と身体や動き、意識との関係、人間の成長との関係などを研究してきました。延べ人数1.643名にお話を教えること、オリジナルの言語造形練習文を個人レッスンで各自に適応することで、その確実さを確認してきました。言語造形人間学はシュタイナーの言語造形の精神が結実したものです。ヴォルテのレッスンは言語造形人間学に基づいて行われます。またヴォルテの上級クラスでは、集中講義としてその理論の講義を受けることができます。

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