言語造形人間学 ~言葉は音、全身に働きかける~
GW、みなさんはどんな風にお過ごしですか?
わたしは翻訳の仕事に取り組んでいます。
成り立ちの違う言語を日本語に移していく作業です。
すこし特殊なのかもしれませんが、
わたしは若いときにドイツに単身行ったため、
ドイツ語でその文章が丸々わかり、ドイツ語の自分がいるような感じです。
ただそれって、翻訳にとっていいことではないんですね。
生理的に、翻訳する意味が腑に落ちていないのですから。
実際、ドイツ語の文章を母語の日本語に移し替える作業は、
最初はあまり、馴染みのないものでした。(今ではとても好きになりました)
翻訳をしていると、音としての言葉は全く移すことができません。
小説を訳しているので、翻訳可能なものは、ストーリー、そして映像です。
今日は音としての言葉について。言語は様々な面を持っています。
言語というと、わたしは詩人としても活動しているのですが、
日本の人は書き言葉を意識している人のほうが詩人でも多いです。
書き言葉には、書き言葉の力はあります。
読書したり、書いたりすることでしか、
言葉には深みは出ませんから。
実はとても重要なものは、それ以外にあると思っています。
日常生活の場合は特にそうです。
日常生活では、私たちは人と話しをします。
ラジオ、ポッドキャスト、テレビなどを聞きます。
言語はその大半を音としてあらわにします。
黙読しているときも、頭の中に声が聴こえませんか?
音の流れの中に、私たちは身をさらしています。
まさに全身をさらしています。
音が作る流れのなかに、その言語を母語とする人たちが
一緒にどぼーんと使っているイメージです。
人に何か言われると、それは母音や子音などの組み合わせ、つまり音です。
音は私たちの全身、そして心に、意識に働きかけます。
音が私たちに大きな影響を持つのです。
影響は外から、他の人の言葉としてやってきます。
音ととして言葉をとらえると
全く違う世界が立ち上がってきます。
同じ言語を母語とする人たちと
同じ流れにドボンとつかっている。
それはいい面と、それから気を付けたほうがいい面とあります。
明日、続きを更新いたします。
みなさん、五月晴れの素敵なGWをお過ごしください!
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