前回はご自分に固有の速度を知るために、思い切り速い速度で歩いてみる。
思い切りゆっくりの速度出歩いてみる。苦手なほうがあるはずと書きました。
今日はもう一つ、速度が速い人、遅い人の特徴についてお伝えします。
話しているときの手の動き
よく見ていると、話している時、人はたいてい、身振りを入れて話しています。
それによって、声に抑揚が出たり、間が出たりしています。
たいていそんなことに注意しないので、ぜひ、人と話すとき、
テレビを見るとき、あるいは電車の中で人が話しているとき、
注意してご覧になってみてください。
身振りの多い人
すると気づくのは、手がずっと動いている人がいることです。
話しながら、まるで手や腕も一緒に話しているみたいです。
手が絶えず動いている。話している時の身振り手振りが多い人のことを
WORTEでは『動きの人』と言っています。このことについては後日またお話します。
身振りの多い人たちは、たいてい歩くのも速いです。
重心も上、あるいは前方にあります。
身振りの多い人は、速い速度で生きている人たちのことが大変多いです。
身振りの少ない人
なかには身振りが少ない人がいます。
身振りをしても、少ないですし、動きも小さいです。
この人たちはたいてい歩くのもゆったりしています。
身振りの少ない人は、人といるときにはたいてい聞き役にまわり、
固有の速度はゆっくりなことが非常に多いです。
速い速度の人のアクティビティ
しゃべったり、手足を動かすのにはエネルギーがいります。
身振りが多く、声が大きく、たくさん話す『動きの人』は、外へ向かって
エネルギーを使っています。
意見や感情をはっきり表明し、笑ったり、怒ったりはっきりしているし、
外へ何かしたり、出かけたりして、一緒にいて楽しいですね。
外へ輝いている人たちと言えます。
速い速度の人の陥りやすいパターン
速い速度の人が、自分で動きを止められない場合、周囲の人を巻き込み、
小さなつむじ風のようになり、周囲が翻弄されます。
本当にしたいことがあっても、自分でクルクル回転することに
エネルギーを使ってしまうのです。
例をあげると、たとえばWORTEでは「お話を仕上げる」のが
大切なことなのですが、お話を仕上げるよりも、自分が泣いたり、
落ち込んだり、わからないと叫んだり、自分のつむじ風にエネルギーを
使ってしまい、お話に使えなくなってしまいます。
また周囲の人は、泣いていたり、怒ったり、だだをこねているその人に翻弄されます。
自分が速い速度だと自覚すると、いつも同じパターンに陥っていることに
気づきやすくなります。
ゆっくりの速度の人の持つアクティビティ
ゆっくりの速度の人は、たいてい聞き役に周り、手足を動かさないで話し、
声も控えめです。エネルギーを外へ出していない分、実はほかのところで
活動しています。
外に出てこないので、今の時代はないことにされがちですが、
ことばを学ぶにはとても大切なアクティビティを、生来のものとして、
あるいはまだ気づいていないけれど、潜在的に持っているのです。
それは『聴くこと』です。『吟味すること』です。『残響を聴くこと』です。
内側に輝いているのです。
ゆっくりの速度の人の陥りやすいパターン
ゆっくりの速度の人は、外へ向かうことそのものが、億劫だったり、
敷居が高かったりします。
自信がないことも多いです。
でも速度の速い人たちが、どんな課題を持っているのかをレッスンの中で
クラスメートとして見ていくうちに、自分が持っている「内へ向かうことのできる力」に
気づきます。
レッスンを続けていくうちに、声が響くようになり、役柄によっては野太い声まで出るようになります。
自分の特徴を知る
話し方の本や方法はたくさんありますが、たいていは外へ輝くタイプの人が執筆しており、
なかなか実践できない人も多いと思います。
WORTEでは、固有のテンポを知ることから始まり、
ひとりひとりの特徴を見ていきます。
出発点を知り、それを伸ばしていくことで、自分の声が好きとか嫌いとかいう場所から
いつの間にか離れています。
速い速度の人は外へ向かう力を持っています。
ゆっくりの速度の人は内へ向かう力を持っています。
それを知り、輝くこと。
ことばを学ぶことで、自分を知り、自分を産み直すことができます。
みなさんは、ご自分が話しているとき、
どんな風に身振りをしているか、ご存知ですか?
次回は「ことばのつまずきについて」少し書いていきたいと思います。
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二ヶ月に一度、体験レッスンがあります。ここでご紹介しているレッスンを行いますので、
どうぞ、お気軽にいらしてください。次回は6月7日(日)11:00~13:00です。
言語造形人間学について
言語造形人間学は小野恵美のオリジナルの造語です。
シュ タイナー夫妻の始めたこと ばの芸術、言語造形を20年間実践し、ことばの音(子音、母音)と身体や動き、意識との関係、人間の成長との関係などを研究してきました。お話を教えるこ と、オリジナルの言語造形練習文を個人レッスンで各自に適応することで、その確実さを確認してきました。言語造形人間学は、シュタイナーの言語造形の精神 が結実したものです。ヴォルテのレッスンは、言語造形人間学に基づいて行われます。またヴォルテの上級クラスでは、集中講義としてその理論の講義を受ける ことができます。
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