昔はあんなに、毎日しゃべっていたのに。
気づけば、気軽に「お茶しない?」と
誘える相手が、思い浮かばない。
40代、50代になって、ふとそう感じる瞬間があります。
大人になって、友達が少なくなった。
そう感じている全国の30〜60代の女性300人に、
いつから、どんな気持ちで、
何がハードルになっているのかをうかがいました。
この記事について
いつも読んでくださっている方へ。
これまでとは少し違う形の記事をお届けしています。
ことばや人との関わりに悩みながら、
相談先がわからずにいる方に届くよう、
アンケートに基づいた記事をご用意しています。
この記事は、調査をもとに、
スタッフがまとめたものです。
実際にヴォルテに寄せられたお声ではありません。
わたし自身の言葉は、これまでどおりメルマガでお届けしています。
減り始めたのは、結婚・出産のころ
いつから、そう感じ始めたのでしょう。
Q. 友達が少なくなったと感じ始めたのは、どんな時期ですか?(n=300/単一回答)
いちばん多かったのは「結婚・出産したころ」で43.3%。
「特にきっかけはなく、少しずつ」が30.0%、
「子育てが落ち着いたころ」が22.0%と続きます。
結婚や出産で、暮らしの中心が家族に移る。
会う時間が減り、話題も少しずつずれていく。
けんかをしたわけでもないのに、連絡の間隔がのびていく。
そんな離れ方をした方が多いんですよね。
就職・転職をきっかけに挙げた方は、3.7%にとどまりました。
「子育てが落ち着いたころ」を挙げた方も、二割を超えました。
子どもを通じたつながりが、子どもの成長とともに薄れていく。
手が離れて、ふと顔を上げたとき、
まわりに誰もいないことに、ようやく気づく。
三割の方は、はっきりしたきっかけがないと答えています。
誰のせいでもなく、少しずつ。
大人の友達は、そうやって遠のいていくものなのかもしれません。
六割は「今のままでいい」、三割は「少しさみしい」
今の率直な気持ちも、うかがいました。
Q. 友達がいないことについて、今の気持ちにいちばん近いものは?(n=300/単一回答)
「特に困っておらず、今のままでいい」が63.0%。
「困ってはいないが、少しさみしい」が31.7%でした。
友達が少ないことを、六割の方は問題だと感じていません。
家族がいて、仕事があって、一人の時間もある。
友達の数で、暮らしの豊かさが決まるわけではないんです。
それでも、三割の方は「少しさみしい」。
困ってはいない。でも、さみしい。
この小さな気持ちは、なかなか人に言えません。
言ったところで、どうにかなるものでもない。
だから、胸の中にしまったままになりがちです。
「気軽に話せる相手がほしいと強く思う」「将来(老後)を考えると不安になる」は、合わせても5%ほどでした。
切実に求めているというより、静かなさみしさ。
それが、多くの方の実感に近いようです。
ハードルは、時間と、気を遣う疲れ
新しく誰かと関係をつくろうとしたとき、何が足を止めているのか。
Q. 新しく人間関係をつくるうえで、ハードルになっていることは?(n=297/複数回答)
「時間や体力に余裕がない」が68.7%。
「相手に気を遣って疲れてしまう」が52.5%。
「自分から誘うのが苦手」28.6%、「出会いの場がない」23.2%と続きます。
「自分から誘うのが苦手」も三割近く。
断られたらどうしよう。迷惑じゃないかな。
誘う前に、頭の中でいろいろな声が聞こえてくるんですよね。
時間がない、というのは、多くの方の実感でしょう。
仕事、家のこと、親のこと。
一日の終わりに、新しい人と会う元気までは残っていない。
気になるのは、二番目の「気を遣って疲れてしまう」です。
半数以上の方が、人と会うこと自体に疲れを感じています。
相手の反応を見て、言葉を選んで、場の空気に合わせる。
長い年月のあいだに身についた、その気遣いが、
新しい関係の前で、ブレーキになっているんです。
一方で、「何を話せばいいかわからない」は2.0%でした。
何を話せばいいか、に困っている方は、ほとんどいませんでした。
友達が減ったのは、あなたのせいではありません。
それだけ長いあいだ、まわりに心を配ってきた、ということでもあります。
作り直しは、短い雑談から
では、これからの人づきあいを、どう考えているのか。
Q. これからの人づきあいで、すでにしていること・取り入れてみたいことは?(n=296/複数回答)
「職場や近所での短い雑談を大切にする」が54.0%で最多でした。
「大人数より1対1の付き合いを大事にする」26.7%、
「習い事や講座など、共通の目的がある場に参加する」20.3%と続きます。
上位に来たのは、新しい友達を探しに行くことではありませんでした。
すでにある、小さなつながりを大切にする。
あいさつのあとに、ひと言だけ添える。
「寒くなりましたね」「その色、すてきですね」。
そのくらいの短い言葉の行き来が、人づきあいの土台になります。
「1対1の付き合いを大事にする」も26.7%。
気を遣う相手が一人なら、そのぶん疲れも少なくてすみます。
習い事や講座など、共通の目的がある場を挙げた方も二割いました。
目的があると、無理に話題を探さなくていい。
同じことに取り組んでいるうちに、自然と言葉が行き来するようになります。
「昔の友人に久しぶりに連絡してみる」は11.2%。
懐かしい名前が浮かんでも、いきなり連絡するのは、少し勇気がいりますね。
短い言葉を、気持ちよく交わせる相手が、少しずつ増えていく。
気を遣いすぎて疲れてしまう方ほど、
そのくらいの距離から始めてみてください。
ヴォルテでは、ことばや動きのワークを通して、
人との関わりや、自分の声に向き合う時間をつくっています。
<調査概要>この記事は、全国の30〜60代の女性300名を対象としたインターネット調査をもとに、スタッフがまとめたものです。実際に寄せられたお声ではありません。設問によっては、ほとんど選ばれなかった選択肢もありました。
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