日常はワンダーランド 小話のレッスン1
1月も下旬になり、ことば塾WORTEの各クラスで初回の講座が終わりました。
初回はいつも小話のレッスンを30-40分しています。
その内容を何回かに分けてお伝えします。
「小話をしてください」
この課題を10年ほど前にお出しして、話していただきました。
いろいろなケースがありました。
延々と話す方がいました。
長く話すと、自分の中の自慢や不満、
さまざまな物が入ってきてしまいます。
聞いている人にとって、贈り物にならなくなってしまいます。
面白いことを、話そうとしてくださるのですが、構造がない方もいました。
自分がなにを感じたのか、はっきりしないので、
聞いたあと、おもしろいところもあったけれど、モヤモヤしてしまう方も。
話している時に、自信がなくなってしまったり、不安になって、
声が小さくなったり、後ろに下がってしまったりする方もいました。
そこでまずやり方をお伝えしました
1 なにを話すのか、決める
2 最初の語りかけをどうするか、はじめを決める。
3 結語を決める。最後、お話をどう終わらせたいのかも、考えておく。
4 時間は2分・準備も5分でする(なれると2分でできます)
さあ、みなさんもしてみましょう。
ここでヒント
面白いことなんか、なにもありませんでした。
これは10年たった今でも言われます。
面白い話。そう聞いてなにを思い浮かべますか?
お手元の辞書、インターネットでも構いません。
「面白い」を調べてみてください。いろいろな意味があります。
私たちが「面白い話」と聞いてイメージすることって、
たいていの方にとって、笑い話だと思います。
とても限られていますが、ふだん感じて使っている「面白い」は多岐に渡っています。
小話なんてする機会がない
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも小話に取り組むと、自分がなにを感じているのか、
ご自分を振り返ることができます。
面白いことをふだんから見つける人になると、
人生も変わってきます(本当です!)
話にはそもそも構造がある
そして話し方も見直せます。
WORTEではこれらも言語造形人間学に基づいて
お一人ずつ丁寧にレッスンしていきます。
これから何回かにわけてお送りしますので、ご一緒にしてみましょう。
年末年始に面白いと思ったことを2分で話してみましょう。
それでは今週末は雪の予報も出ていますが、お体お気をつけて、お過ごし下さい!
言語造形人間学は小野恵美のオリジナルの造語です。
シュ タイナー夫妻の始めたこと ばの芸術、言語造形を20年間実践し、ことばの音(子音、母音)と身体や動き、意識との関係、人間の成長との関係などを研究してきました。お話を教えるこ と、オリジナルの言語造形練習文を個人レッスンで各自に適応することで、その確実さを確認してきました。言語造形人間学は、シュタイナーの言語造形の精神 が結実したものです。ヴォルテのレッスンは、言語造形人間学に基づいて行われます。またヴォルテの上級クラスでは、集中講義としてその理論の講義を受ける ことができます。