前回は、
ヨーロッパにいた時期について
お話ししました。

最後の数年間、
そして
日本に帰国してからの数年間、
私はずっと
ひとつの詩を書きたい
そう思っていました。
ひとつのドイツ語の単語が
ずっと
私の中にあり、
ああ、この詩を書きたい
と、思っていました。
でも、結局
どんな行を書き出しても
そうじゃないな
と、わかり、
書けませんでした。
書くことができず
ほかの詩を書いていました。
あれから30年たったけれど
結局
今でも、その詩は書けず、
です。
今では、
その一語が心に浮かぶ
ということも、
なくなりました。
それでいいのかな
今はそう思います。
この30年、
私は、ほかの皆さんと同じように、
生きることで
詩を書いていたのかもしれません。
みなさんにも
きっとそんな時期が
あると思います。
たった一語に
いつのまにか
支えられて、
生きていた時期、
その時期を
ただ生きただけだけれど、
それもまた
人間にしか書けない詩なんだと思います。
とりとめもなくて
ごめんなさい。
今日も
素敵な一日になりますように。
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