職場を出た瞬間に、どっと疲れが出る。誰かに何かをされたわけではありません。それでも、人と関わっているだけで消耗している。そんな日はないでしょうか。
人間関係の疲れは、原因がはっきりしないぶん、対処のしようがないまま溜まっていきます。誰に、なぜ疲れるのか。全国の30〜60代の女性300人に、そのあたりを具体的にうかがいました。
この記事について
いつも読んでくださっている方へ。
これまでとは少し違う形の記事をお届けしています。
ことばや人との関わりに悩みながら、
相談先がわからずにいる方に届くよう、
アンケートに基づいた記事をご用意しています。
この記事は、調査をもとに、
スタッフがまとめたものです。
実際にヴォルテに寄せられたお声ではありません。
わたし自身の言葉は、これまでどおりメルマガでお届けしています。
疲れる相手は「特定の誰か」とはかぎらない
職場の人間関係で、最も疲れを感じる相手をうかがいました。
Q. 職場の人間関係で、最も疲れを感じる相手はどれですか?(n=300/単一回答)
最も多かったのは「特定の相手ではなく全体的に」で33.3%でした。次いで「上司・先輩」28.3%、「取引先・社外の人」26.7%と続きます。
三分の一の方が、疲れの原因になっている相手を一人に絞れていません。困った相手が一人いるなら、話は分かりやすいので、距離を置く、人事に相談する、といった手も考えられます。けれど「全体的に」と答えた方には、その手が使えません。特定の誰かではなく、その場にいること自体が消耗になっている。ここが、人間関係の疲れの扱いにくいところです。
原因の上位は、言えなかったことと、気を遣いすぎたこと
人間関係に疲れる原因として思い当たるものを、いくつでもお選びいただきました。
Q. 人間関係に疲れる原因として、思い当たるものをすべて選んでください。(n=300/複数回答)
「相手に気を遣いすぎる」45.7%、「相手の機嫌に振り回される」38.3%、「言いたいことを我慢してしまう」36.0%。上位三つが並びます。
この三つは、どれも自分の側の動きです。気を遣い、機嫌を読み、言いたいことを飲み込む。その積み重ねが疲れになっている、と多くの方が見ています。
一方で「価値観が合わない人と関わらざるを得ない」は10.0%にとどまりました。合わない人がいるから疲れる、という話ではないようです。合わない人がいることよりも、その人の前で自分の言葉を止めていることのほうが、消耗として大きいのです。
気を遣うことも、機嫌を読むことも、それ自体は能力です。人と関わる仕事では、むしろ必要とされてきた力です。ただ、その力を使いっぱなしにしたまま、自分が言いたかったことだけが行き場を失っている。そういう形になっているとしたら、疲れるのは当然です。
半数以上が「特に何もできていない」
疲れを軽くするために試したこと、効果を感じたことをうかがいました。
Q. 人間関係の疲れを軽くするために、試したこと・効果を感じたことをすべて選んでください。(n=293/複数回答)
最も多かったのは「特に何もできていない」で72.4%でした。「仕事とプライベートを切り分けた」20.8%、「受け止め方(考え方)を変えるようにした」14.0%と続きます。
対処法を知らないわけではありません。距離を取る、伝え方を変える、切り替える。どれも言われてきたことです。それでも七割の方が、何もできていない。
できていないのは、意志が弱いからではありません。距離を取れる相手なら、とっくに取っています。伝え方を変えるにしても、そもそも言いたいことを飲み込んでいる状態から、いきなり言い方の工夫には進めません。手前でつまずいているのでしょう。
<調査概要>この記事は、全国の30〜60代の女性300名を対象としたインターネット調査をもとに、スタッフがまとめたものです。実際に寄せられたお声ではありません。なお本調査では「人間関係の疲れが続くと、どのような状態になるか」もうかがいましたが、回答が一つの選択肢に極端に集中し、傾向として読み取れる形になりませんでした。そのため、この設問は記事に掲載していません。
ヴォルテのメルマガ(無料メール講座)では、
家族や職場の人間関係に役立つことがらを、
わかりやすくお届けしています。
よろしければ、ぜひご登録ください。